そして君は時を越えた夢を見る

小学校の校庭でキャッチボールをし、気持ちのよい汗をかいてから繁華街へ出てラーメンを喰らう。もちろんwithビール。昼間からビール。ヌーン・ビール。おお、なんと素晴らしき無職的健康生活であろうか。週にたった一度とはいえ身体を動かすのは実に気持ちよい。ただ、アタシの雪のように美しい白肌が黒くなってしまっていることだけが残念でありますわ。母が「アタシが産んだのになんでアタシより白いのよ。ムカツク。不孝者! 親の心子知らず! そんなんだから就職もできないのよ!」と文句たれるくらい白いお肌だったのに。でもですね、しかしですね、街に生息するYOYOイケメンたちは総じて黒いものですし、このまま黒くなっていけばですね、わたくしもですね、いつか、サムデイ、イケメンになれるのではないかと、そう思う次第でしてね。夢が膨らみましてね。「黒いのなんてイヤー。白いようがカワイイー」と仰る女子高校生の方もご安心を、日にあたっていない部分は元のとおり白いまま、まるでジャイアントパンダのようなコントラストを醸し出しています。黒と白、両方の要素をあわせ持つ自分、これはもう、ビッグ・ザ・ブドーに「お待ちしておりました」って言われちゃうくらいナンバー・ワンな完璧超人なのではないかと、僕は思うわけでしてね、鏡を見るたびウットリしてしもうてですね、っと、これ以上はいけねえ、これ以上はいけねえ。ええっと、よく覚えてないんですけど、ビッグ・ザ・ブドーってテムズ川の底でエラ呼吸しながらネプチューンな人を待ってるんでしたっけ? そっかそっか、川に身投げすればいいわけだ。テムズ川は日本にないから、とりあえず荒川にでも飛び込もうかしら。皆さん、超人タッグトーナメントのときにまたお会いしましょう。


ちなみに上に書いてあるようなことをブツブツ呟きながら歩いている人を街で見かけたら、無闇に通報などせずに、暖かく見守ってやるのがいいと思います。汝変人を愛せ。