魔法戦隊マジレンジャー

信じていただけないかもしれないけど最近のマジレンジャーは普通に面白いんです。ネタとしてとかじゃなく普通にマジにですね、マジに面白いんですね。もちろん、万人にウケるタイプの面白さじゃなく、特撮戦隊モノ特有のバカまっすぐで勧善懲悪でドガーンでズギャーンな部分が許せれば、という条件つきの面白さでありますけれど。それでも、前作『特捜戦隊デカレンジャー』を楽しめたんなら、マジレンジャーも笑顔で鑑賞できると思う。「魔法」という、ある種の縛りがあるせいで、アクション的にはデカレンジャーに劣らざるを得ませんが、そのほかの部分ではかなり頑張ってる。「魔法」のメリットとして、なんか細かいところはどうでもよくなってきて、大げさであればあるほど見ていて楽しくなるってのもあります。その辺、デカレンジャーは不利で、刑事モノを元ネタにしてるから、ある程度キッチリしてなきゃいけなかった(それでも「大げさ」な部分もちゃんとやってたから、デカは神作品になりえたと思う)。マジレンジャーデカレンジャーでは、重視する要素が正反対ですね。まあ面白ければどっちでもいいか。敵キャラの大げささではマジレンジャーがちょい勝ってるような気がします。大げさにカッコイイウルザード、大げさに新宿二丁目の変な人、大げさにアイスホッケーで大げさに死んだ今週の人。悪役が濃いのは素晴らしい。
一番凄いのは、新しいフォームへ変身する魔法の名前。「マージ・マジ・マジーロ」という既存の変身魔法に「マジ」を加えて「マージ・マジ・マジ・マジーロ」という、ヒネリとかそういうのを真正面からぶっ飛ばしてる。熱すぎる。熱すぎるっていうか、マジすぎる。性根がマジ。マジハッピー。そんで変身したら意味もなく後ろで爆発。マジ。マジ爆発。マジ火薬。たぶんマジマザーも天国で見守りながら爆発してる。マジ爆発。マジマザーマジ爆発。因数分解するとマジ(マザー爆発)。マザー爆発。マザー牧場も爆発。助けてマジレンジャー。みんな爆死しちゃうよう。早く来てえ。マジ(マザー爆死)しちゃう。