幸村誠『ヴィンランド・サガ』、アフタヌーンへ移籍

ですってね。詳しい事情は知りませんけど、作品と掲載誌の相性の問題というよりは、単に週刊連載という荒行が、幸村先生には少しだけ厳しかったということなのでしょう。もともとマガジンに(というか少年誌に)載るような内容・テーマの作品ではありませんし、アフタヌーンはとっても大らかな雑誌であるという印象なので、この移籍はプラスに見て良いのではないでしょうか。ただ一つ、問題があるとすれば、それはコミックス。既に『ヴィンランド・サガ』の第1巻は少年マガジンコミックスで刊行されてしまっていて、第2巻も11月ごろに同じ体裁で発売されるようなのですが、移籍後はその辺がどうなっていくのでしょうか。個人的に彼の漫画は大きいサイズで読みたいので、アフタヌーン系コミックスの大きさで刊行されると嬉しいんですけど、となると1巻2巻とはサイズが異なってしまって、神経質な僕にはその辺が「美しくなく」思えてしまい、困る。既刊分をアフタヌーン的なコミックスで発売し直し、ってのも選択肢の一つですが、貧乏性の僕にはその辺が「ダブりやんけ」と思えてしまい、困る。どうにもならんではないか。どうするんだろう。果報を寝て待つしかありませんかね。頼むぜ講談社
しかし幸村先生の移籍によって、いよいよ週刊少年マガジンという雑誌の、まあごくごく私的な感覚ではあるのですけど、「終わっちゃってる」雰囲気が強くなってしまったような気がします。人気の作品はたくさんあるみたいですがね、その人気の作品がことごとく僕の興味の対象外なのです。立ち読みがサラっと終わるので、楽でいいっちゃいいんですけど。4大週刊少年誌はますますサンデーの天下ですなあ(マイノリティの意見)。いや、実際、サンデーはこの頃とても頑張ってると思うのですけど。『絶対可憐チルドレン』を筆頭に、『D-LIVE!』『からくりサーカス』『結界師』『こわしや我聞』『あおい坂高校野球部』『ケンイチ』『ブリザード・アクセル』などなど、結構熱い漫画が揃ってます。あとは『コナン』『犬なんとか』『じゃぱん』『メル』などなどの空気漫画(つまらなすぎて邪魔にすらならない)が消えさえすれば、最強の雑誌になりえるのですけどね。惜しい。そういえば今週の表紙を飾ってた漫画も空気漫画ですねえ。絵はヘタクソで内容はただのツンデレ萌え〜で、うーむ、なんであんなのが表紙なんだろう。不思議。もはや僕は「少年」ではないということなのであろうか。
話は戻って、アフタヌーン。今までも本屋で立ち読みをしていた雑誌でありまして、とても分厚くて重く、しかも中身も濃い、いい雑誌なんですよ。それが幸村先生の加入で、さらに分厚く(内容的にも)なるわけで、これはもういよいよ立ち読みをやめて購読するべきではないのか、と思ったりしました。パッと思い浮かぶモノだけで、『おおきく振りかぶって』『げんしけん』『ラブロマ』『ハツカネズミの時間』『ヨコハマ買い出し紀行』『もっけ』『しおんの王』『ラブやん』と読んでるわけでして、その他にも色々ありますし、立ち読んでたら雑誌の重さで腕が疲れちゃうぜベイベみたいな感じでありますよ。月刊だし、今定期購読している雑誌はないし、一冊くらいなら置き場にも大して困らないだろうし、うぬ、やはり買うしかないのであろうか。