眠らずに昼がきて ふらつきながらネット

パソコンヌを初期化して、まず最初にインストールしたのがタブブラウザ、ってのはまあ、ありえない話ではないと思うのですけど、ブラウザの設定をほぼ以前のとおりにいじくって、さあ次に、ってところで何の躊躇もなく2ch専用ブラウザを探しにいっている僕は、君よりはたぶんイカれて――る。イカれてる。どこまでインターネットなのだ。どこまでもインターネットなのか。インターネットがあるからこそ僕がいるのか。でも僕がいるいないに関わらずインターネットはそこにある。永遠の片思い。いやそれにしてもね、パソコンヌってのは別にインターネットのためだけにシリコン・バレーで作られたわけじゃないのに、僕はもうパソコンヌって言えば即ネットな状態。パソコンヌ自体をインターネットと呼んでしまいそう。電気屋とかで展示品を眺めながら「ふむ、今度のインターネットはいいデキだね」とか言い出す。末期ですよ。もう末期。もうネットなんてしないなんて言わないよ絶対ってくらいマッキー。救いようがない。ネットしか見えない。言うなればネット貴族ですよ。パソコンヌでネットしかしない贅沢な族。「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない」という言葉をここで僕は思い出す。お菓子だったかケーキだったかヴェルタース・オリジナルだったか梅しばだったか、正確なところは忘れてしまったけれど、とにかくそんなことを御ほざきになったマリー・アントワネットというご婦人が、今このアイティーな、情報にあふれた、リテラシィーな世の中に生きていらっしゃったら「パソがないならネットをすればいいじゃない」と言っただろうな――そんなことを――いかがわしい画像をダウンロードしつつ――誰が見てるかもわからないネットの世界に向かって僕は――呟いてみたり――した――(ハチミツとクローバー的手法)