Pixies tribute “Alive”@新木場STUDIO COAST



去年のフジロックピクシーズが出ると聞いたときには「よしゃーキター! これで俺もフジロッカー! フジのロッカー! ニイタカヤマなんて登らないぜバカヤロー」と狂喜乱舞したんですが、その直後、フジロックのチケットが「三日通し券のみ発売」というファッキンアテンションをプリーズさせられ(なんだこのジャパン語)、喜びは本当に一瞬、急転直下絶望の谷底へ。三日通し券高いわアホ! つか三日もバイト休めんわ! と、暗ぁい谷底でぶつぶつと負け犬ってました。しかしそんな日々も、先日終わりを告げたのです。見てきましたよピクシーズ。ピザ代に困ったデブは必ず再度日本に来るはず、その仮説は正しかったのです。デブは、実際に存在していた。そしてそのデブは、じつにカッコよかった。
まずオープニングのBEAT CRUSADERS。本当に「おまんこ」って言うのか。普段クラスで目立たない系の黒髪眼鏡女子(でも実はロックが好きでピクシーズの為なら眼鏡を外せるくらいのピクシーズ狂)が、「おまんこ」にどう反応したのかが気になる。そういうお年頃。彼らのライブは初めてでしたが、評判どおり楽しかったです。ヒダカさんの素顔を初めて見た。
次はMO'SOME TONEBENDER。ピクシーズと同じくらいモーサムが好きな僕にとって、この対バンはありえないくらいの素晴らしさ。最初は何かのカバーだったのかしら? ニューウェイブっぽいキチガイサウンドをぶっ放していきなり客席をドン引きさせる(実際ドン引きしてたかどうかはわかりません)(僕は物凄く奇妙な笑みを浮かべつつ揺れてた)(ア・ア・ア・アフゥー!)。そんで曲が終わり、なぜか「おんなじことばっか言わすな!」というキチガイサンプリングをループさせまくってる最中、静かにかき鳴らされる「GREEN & GOLD」のリフ。この曲はですね、ライブで見るたびに失禁しそうになるほど好きなナンバーなのですが、この日は失禁っつーか普通に泣いてしまった。ピクシーズ目当てで来たのにモーサムで泣くとは。想定外でござった。その後も僕の好みを突撃ドキュンな選曲で困った(ダミアン!)。曲数は少なかったけれど濃い濃いライブでございました。ペチカは危険。
そしてピクシーズ! マーシャルのギターアンプがずらりと並んでるだけで勃起します。そんで何の演出もなくいきなりキム・ディールが出てきたので早速失神しかけた。僕はブリーダーズが来日したときのライブも見逃しているので、初・キムディール! でけえ! しかし彼女に続いて登場したブラック・フランシスに比べると小せえ! すごいデブ! 本物のブラック・フランシスだあああ! んでいきなり「BONE MACHINE」のドラム! ぐはぁああああああ! もうこの後は全部「うおおおお」とか「ぴぎゃああああ」とか「いくうううう」とかそんな叫びばっかりなので省略します。ていうか予想以上に演奏がしっかりしてましたよ。ピクシーズのメンバー見るだけで泣くかなあ、と思ってたんですが泣きませんでした。「DEBASER」のイントロでちょっと涙腺が緩みましたが泣きませんでした。「HERE COMES YOUR MAN」でついに涙腺が決壊しました。あの曲は危険すぎる。そんで本編ラストの「WHERE IS MY MIND?」で漏らした。あっという間に終わってしまった。共演バンドがあったので時間も実際短かったんでしょうけどね。夢のようなひとときでございました。レア曲はあまりありませんでしたが(「Allison」聴きたかった!)、その分密度は濃かったと思います。アンコールでキム女史の唄う「Gigantic」が聴けたので満足ですよ。ていうかキムの声が好きすぎる。「Tame」もやってくれたし、「Broken Face」もやってくれたし、「VAMOS」での変態ジョーイも見れたし、うはあ、ピクシーズはやはりカッコ良すぎる。最高のバンド。たとえ金稼ぎのための再結成だとしても、そんなん気にならない。これからも活動してください。また日本に来てください。ピザおごってあげるから。たらふく食べさせてあげるから。

PIXIESSTUDIO COAST 11.DEC.2005


Bone Machine
I Breed
Monkey Gone To Heaven
Cactus
Broken Face
Subbacultcha
Caribou
Hey
Velouria
Wave of mutilation
Gouge Away
Debaser
Tame
In Heaven
La La Love You
Here Comes Your Man
Holiday Song
Nimrod's Son
Vamos
Where is my mind?


Gigantic