SANTA CLAUS GO STRAIGHT TO THE GHETTO

クリスマスのイブである。一年に一回、憧れのあの子の住む家に煙突から不法侵入しても「あ、どうも、サンタです。明石家じゃないほうの」と言いさえすれば通報を免れられる、夢のような日である。ここを読んでいる紳士の皆様は、複数ある侵入経路をそれぞれ様々な観点から妥当であるか妥当でないか検討していることであろう。「え? 俺は普通に玄関から入るけど?」と言おうとした人は今すぐにブラウザを閉じてください。今すぐ。お前ら様に読ませる日本語はない。「え? 俺は普通に玄関から入るけど普通に逮捕されるけど?」と言おうとした見栄はりっこは僕が抱きしめてあげる。無理をするな。無茶をするな。僕の前でだけは素直になってほしい。君がとるべき選択肢は煙突しかないんだ。まずそれを認めるんだ。そうすれば新しい世界が開けることだろう。七面鳥と一緒にbe丸焼きedされるのもオツなものかもしれないぞ。もしかしたら七面鳥と間違われて憧れのあの子が貴方を食べるかもしれない。考えただけで身体が震えないか? もちろん、憧れのあの子のパパ(52)に食われる可能性も否定できない。でもそんなことを気にする必要はないんだ。マイナスのことばかり考えていたって前に進めない。やるんだ。四の五の考えずやるんだ。そしたら何かが起こるんだ。保証する。貴方が今夜、憧れのあの子の住む家に煙突から不法侵入したら、絶対に、何かが起こる。絶対だ。間違いない。僕を信じてくれ。
さて、クリスマスのイブといえばプレゼントだ。子どもの頃は黙っていてもプレゼントが枕元に置いてあったことを思い出す。「ミニ四駆のサンダードラゴンが欲しい」とサンタ(明石家じゃないほう)に頼んだら、ミニ四駆のサンダーショットがon the枕元だったこともあった。「バーコードバトラーが欲しい」とお願いしたら、バーコードウォーズ(騎士ガンダム物語仕様)がon the枕元だったこともあった。まあ細かいことは抜きにして、とにかくプレゼントon the枕元automaticallyだったのは確かだ。でも僕らはもう子どもじゃない。子どもじゃなくなった人間のもとにサンタはやってこないことだってわかってる。悲しいことだけれど、認めないといけない。オーケー、僕らは大人だ。認めてしまえば話は早い。自分でプレゼントを買って自分の枕元に置いて自分で「わあサンタさんありがとふ」と喜べばいい。大人なんだからそのくらいできるだろう? 僕はできる。プレゼントをもらえなくなってからというもの、毎年やっている。それでも嬉しい。プレゼントっていうものは、自分の財布を傷めずに欲しいものを貰えるのだから、嬉しくないはずがない。満面、笑顔だ。毎年気持ち財布からお金がなくなっているような気がするが、まあ、そんなのはよくあることだ。「あれ、こんなに使ったっけな?」っていう錯覚。実際は使っているのにそんなことを思ってしまう。いつものこと。すぐ忘れる。
今年は何を貰えるのだろう? 今から楽しみで昼も眠れない。