むんこ『だって愛してる』


だって愛してる 1 (まんがタイムコミックス)

だって愛してる 1 (まんがタイムコミックス)


結局誘惑に耐え切れずに買いました。買ってよかった。600円でこれほどの四コマ漫画が読めるのだから日本は素晴らしい国でございますことよ。お昼ごはんのグレードを三日間くらい下げてでも購入する価値は十二分にある優良漫画です。当サイト激激オススメ漫画『らいか・デイズ』の作者・むんこ先生の作品である時点でオススメですが、いくつかあるむんこ作品の中でもイチオシっつったらこれですね。売れない小説家とそれを支える勤労妻をコメディ・タッチで描く――と書いてしまうと激しく普通で面白くなさそうですが(同じようなことを『らいか・デイズ』をオススメしたときにも書いたような)、なんというか、むんこ先生の四コマというのは「普通」が持ち味と言ってしまっていいくらい普通です。しかしその普通具合が普通じゃない。絵柄の親しみやすさも含め、完成されきっているように思えます。四コマ漫画というと「ネタが命」と思われがちですが、『らいか・デイズ』やこの『だって愛してる』は別にネタが飛びぬけて面白いわけではないのです。しかし何本かの四コマ漫画が構成するひとつのエピソードが、微笑ましかったりホロリときたりで、僕の心をグッと掴んで離さない。冗談抜きでむんこ先生は国民的漫画家になるのではないか、と思ってます。