惑星サミット@渋谷EGGMAN 07/02/23

世界一音量がでっかいオナニーを見てきた。my way my loveのライブだ。
「オナニー」っていうとマイナスなイメージがまずちらついてしまうだろう。こと音楽でいう「オナニー」には「独りよがり」的な意味がつきまといがち。しかし僕はそういうニュアンスでこの言葉を使いたいわけではない。むしろ最大級の賛辞として、彼らを「オナニー」と表現したいのである。「のである」って僕は何を真面目にバカなことを書いているのか。でもそう思ったのだから仕方ない。これまでマイウェイのライブを字で表現するとき、抗いようのない轟音とリズムで「レイプされる」というのが一番近いかなと考えていたけれど(下品&汚い言葉ばかり並べてすいません)、一昨日のライブを見て、少し考えが変わった。音楽的に性器をまさぐられている感は同じだが、まさぐっているのは自分の手だと気づいたのだ。マイウェイは僕を襲おうとはしていなかった。彼らはただ、ステージ上でどうしようもなく絶頂に達していた。それを見てとにかく興奮していたのが観客たる僕だ。ある意味、ステージとフロアには「距離」がある。もちろんマイウェイは音楽を僕に届けようとしているけれど、「はいどうぞ」と手渡ししているのではなく、空中に放り投げまくっている。その無差別に放出された音を受け取って僕は高揚していく。バンドと観客ひとりひとり、それぞれが個別に絶頂へ向かっていく。これをオナニーと言わずなんと言おう。靴を凝視しながらギターと一体化していく村田氏、鬼の形相で奇声をあげながらドラムを殴り続ける大脇氏、エフェクターをいじりながら黙々と狂うdai hiroe氏、そして僕ら観客、そこに意思の疎通はないが、感覚の共有はある。「気持ちいい」の一言だ。性行為が佳境に入ると視覚が不要になっていくように、マイウェイのライブでは目がむしろ「邪魔」だ。それぞれが音の性感に身を任すだけでいい。それだけで「イケる」。ロック・ミュージックここにありと言うほかない。
とか書きつつ僕は彼らのライブをガン見してますけれど(台無し)。だって演奏だけでなくアクションもハチャメチャにカッコイイのだもの。前回見たライブで思うように「イケなかった」ので、少し不安だったのですけれど、そんなんは吹っ飛ばしてくれました。思いっきりカッコよかったライブでありました。これから鬼のような量のライブをこなし、ニューアルバムのリリースも控えているマイウェイマイラブ。今年はマジで彼らの年になるのではないでしょうか。僕はマイウェイの音楽を初めて聴いたときから奴らのブレイクを確信していますが、それがようやく来るのではないでしょうか。そんな予感がむんむんする。このライブを見て音楽的に勃起(もしくは愛液分泌)しないなんて、ロック・ミュージックを愛していればありえない。ありえないのだ。断言。
ちなみにライブ終了後、外に出たところで村田氏とdai hiroe氏と誰かが談笑してましたが、もちろん話しかけられませんでした。今日書いたようなこの熱い思いをあの人におもいっきりぶつけてえええええ。ぶん殴られそうですけどね。大好きだマイウェイ。