センバツ

プロ野球開幕より一足先に開幕していた春の甲子園選抜高等学校野球大会でございますが、僕はお仕事が真夜中という恵まれた環境にあるおかげで昼間にたっぷり高校野球を見ることができます。地元埼玉からの出場校はなくちょっとションボリだったのですけれど、そんな時でも新しい見所を発見できるのが高校野球のいいところ。甲子園での中継以外見ないので、初めて出会う選手がたくさんです。今年のセンバツでは、一回戦で仙台育英を破った静岡県常葉菊川高校にちょっと注目しました。エースの田中投手(マーくんではない)、左投げなのですが、彼がなかなか良い。球速は速くて130キロ台とそれほどでもないのですが、要所要所で右打者のインコースをズバっと突いたり、左打者の外角低めにストレートを決めたりする。テレビで見るぶんにはちょいボール気味に見えるタマでもバンバンストライクが取れる。クロスファイアー気味なんでしょうか。スライダーの制球も抜群で、緩急もつけられる僕好みの左投手です。大阪桐蔭と当たったときは「さすがに終わりか」と思いましたが、“怪物”中田を徹底したインコース攻めで封じ込め、味方の奇跡的な逆転もあり勝ってしまいました。
そんでさっき、準決勝も勝ってしまいました。田中はいまいちピリっとしなかったのですが、「作戦なんてねえ、打て、そして走れガキども」という超攻撃的前のめり野球で打線が繋がって9回に逆転勝ち。田中だけでなく、チームも滅茶苦茶な感じで好きです。塁に出たらとにかく走る、バントなんてクソくらえって感じ。途中打線が湿りまくってて、こらあかんと思っていたら9回に突然相手をボコボコに。油断させるために凡退しまくっていたのか、と言いたくなるほど鮮やかな連打でした。準決勝の相手、熊本工業にも藤村という好選手がいたので、彼を見れなくなるのは少し寂しいですが、決勝でもう一回田中のピッチングが見れると思うとわくわく。すんげえ地味なのでマーくんやハンカチみたいには騒がれませんけどね。でもいい投手。それとキャッチャーの石岡くんもとてもいい選手。ピッチャーが好投してるのはむしろ彼の絶妙な配球が大きいのかもしれません。ヒットが欲しいところでヒットを打ったりもするし、まさにいい女房役。横浜ベイスターズに来ましょう。藤村も。横浜大勝利!
決勝の相手は帝京かな。帝京DQNだから勝ってほしいな。