イグニッション

プラネテス 9 [DVD]
昼ごろに「あ、プラネテス見たいな」と思い立ってDVDを再生し始め――たが最後、ワンスユーポップユーキャントストップ。最終回までぶっとおしで見てしまった。何回このアニメを視聴したのか、もはや覚えていないけれども、それだけの回数見てるくせに、いまだ要所要所でハンカチが必要になる。そうそう、興奮のため隆起する乳首を優しく撫でつけるための木綿のハンカチーフ。違う。もちろん乳首は優しく扱うべきであるが、この場合は頬を拭くためのハンカチーフだ。普通に泣く。別にお涙頂戴な話ではないし、演出もそこまで露骨に視聴者を揺り動かそうとしているわけじゃないし、オープニング・エンディングテーマ共に歌い手の発声の仕方が好みではないのに、気づくと感極まっている。不思議なものだ。「このセリフ回しはあの展開に持っていくために使ってるなあ、強引だなあ」とか心の中で文句をたれているのに、「あの展開」になると涙がスー。乳首を撫でることすら忘れてしまう。呼吸と乳首撫を同頻度で行っている僕にとって、それは本当にすごいことだ。かえすがえす、いいアニメだなあと思う。しかし他人に勧めようとはあまり思わない。なぜなら『プラネテス』は僕のものだからだ。僕のものっつーか僕だ。僕の感性と繋がりすぎている。そんなもん、軽々しく「見てみい」などとは言えない。裸で猛るようなものだ。捕まってしまう。リスクが大きすぎる。だから僕は裸で猛るのだ。プラネテス、見てみい。