ONE MINUTE TO GO

世界中の僕が待ちに待ったゲームソフト『skate3』のデモが配信されている。スケボーにのって街の中でいろいろやるこのゲーム、相変わらずおもろい。2年とちょっと前のこと、スケボーなんて触ったことがないモヤシッ子であり、むしろ駅前でスケボーやってるfanboyどもを脳内で撲殺していたほど“ああいった文化”に馴染みのない僕を、即座にamazon.co.jpへ連れて行き諸々のクリックをさせた『1』の体験版の衝撃といったら! いまだに色あせず「僕史」の年表に太字で刻まれている。2009年度大学入試にも出題が検討されたほどの大事件だった。

実際にスケートやる人(このゲームに触れてからというもの、「スケボー」という表現になんとなくイラつくようになってしまった)にとってもイメージトレーニングに使えるほど、しっかりとしたゲームシステムは言うまでもなくすばらしいのだが、それに加えて「高いところから落っこちてケガの具合を競う」といった“ゲーム世界”特有のバカさも際立っていて、その点も「真顔でギャグ」を身上とする僕の心を鷲掴みにする。バカと真面目の両刃っぷりはまさしく西洋の剣。切れ味はそこそこかもしれないが、ぶっ叩かれてノックアウトされてしまう。「洋ゲー侮りがたし」と感じさせてくれたのが『バーンアウト3』なら、「洋ゲー最高」の域にまで僕の嗜好を変化させたのが『skate.』と言えよう。僕がXBOX360にゲーム舞台を移してからというもの、アホみたいにハマってしまうのはたいがい海外のゲームだ。日本勢にも頑張ってほしいのだけれど、今世代はちょっと元気のない印象である。まあ、その話題は横に置いておこう。
とにかく多くの人に遊んでもらいたいゲームなのだ。しかし今作『skate3』、海外では5月のはじめに発売されるというのに、いまだ日本向けローカライズは発表されていない。前作、前々作ともにXBOX360PS3合わせて1万本売れるか売れないかくらいの実績ではそれも致し方ないのかもしれない。残念なことだ。日本版が発売すらされないようでは、僕がツバをまき散らしてオススメしまくったところで、「せんせー、あの人相当なデシリットルのツバを飛ばしてきまーす」とチクられ、ポリスメンのお世話になるのが関の山だ。ポリスメンは、いやだ。だからエレクトロニック・アーツには踏ん張っていただきたい。いいゲームなのは間違いないのだ。デザインセンスは垢抜けてるし、初心者向けのチュートリアルだってしっかりすぎるほどしっかりしている。「洋ゲーは不親切なうえにクソゲー」なんて過去の過去の話。『コール・オブ・デューティ』や『グランド・セフト・オート』のように、なにかきっかけさえあれば10万本くらい売れたって不思議ではない。「きっかけ」を掴むためには、まず土俵に上がらなければ始まらない。切に望む、日本版『skate3』。僕は海外版を買っちゃうけれども、日本で出たらもう1本買う勢いである。
そういえば新年、というか新年度あけましておめでとうございます。



↑バカ方向に振り切った動画。

こちらは手前味噌ですが僕が作った動画です。はずかしい! でも『skate』普及のためならばなんだってやる。