ピロウズ新譜を聴いてます

HORN AGAIN(DVD付)
目を覚ますと、冬特有の控えめな日の光が部屋を照らしていた。ピリっと空気が冷えていたけれども、布団から出難いほどじゃない。トイレに行って、用を足す。“ツマリ”なんて微塵も感じられないくらいの快便だ。手を洗い、顔を洗い、歯を磨く。部屋に戻り、椅子に座る。煙草に火をつける。お気に入りのヘッドフォンで耳を覆う。少しだけ現実が遠くなる。背もたれに身をあずけ、窓の外を見る。ロックンロール日和だ。このうえなく。
やはりロック・ミュージックのアルバムってのはCDを再生し始めてから(もしくはレコードに針を落としてから)10秒以内に「カッコイイ!」ってニンマリできるものがいい。ピロウズの新作『HORN AGAIN』を聴き始めた直後に持論が正しいことを再確認した。僕好みのテンション感を持った音色のギターにドラムとベースがかぶさっていくだけで笑顔。笑顔笑顔。僕がまだ知らない音楽を、僕の好きなバンドが新しく届けてくれる。幸せなことだ。今日の朝から聴き始めたので、まだ構成がどうとか小難しいことは考えられるまでには至っていない。まずはアタマに聴かせることより、耳に聴いてもらうのが先だ。一周したらまた最初から再生し、じっくり染みこませていく。気持ちのいい音ばかり。スッと身体になじんでいくのがわかる。いいアルバム。こうやって文章を書いている間にも、ハッとするような音が飛び込んでくる。そんなときは曲名を確認し、ふむふむ、あのフレーズはこの曲ね、なんてニタリとほくそ笑む。僕の中で『HORN AGAIN』を構築する。「ツノ」がある程度硬く、太くなったら、このはてなダイアリーピロウズファン以外お断りと評判の全曲感想を書き始めるのだろう。このツノはどんな形になるのか楽しみにしつつ、今日はこの辺でハローハローハローグッバイ。