NUMBER GIRL 『 URBAN GUITAR SAYONARA 』( ASIN:B00005GMH7)

mikadiri2004-01-04

問答無用でカッコイイ曲ってありますよね。キマってるというか、クールというか、そんな死語でしか表現できないようなカッコイイ曲。手放しで震えちゃう曲。シングル『URBAN GUITAR SAYONARA』に収録されている「SENTIMENTAL GIRL’S VIOLENT JOKE」は、そんな曲です。個人的に、ナンバーガールの楽曲中五本の指に入るほど好きです。向井秀徳自身も、ナンバガ解散ツアーや、ソロ弾き語りや、ZAZEN BOYSのライブにおいてこの曲をセットリストに加えており、たぶんお気に入りなのだと思います。いや、絶対そう。
まず特筆すべきはリズム・ギターのリフ。向井お得意の開放弦を上手く使ったタイプのフレーズですね。静かに、しかし重く。「真夜中は何食ってもうまい」という歌詞が出てきますけれど、まさに「真夜中」な感じ。ライブだとカポタストは使っていませんが、スタジオ音源だと2フレットにカポがついてるので、また違った雰囲気で楽しめます。ライブしか聴いたことのない人は、是非このシングルも聴いてみてください。
聴いていると、本当にこの曲はバンド・サウンドの真骨頂だなあと思うのです。ギター、ベース、ドラム、全て音として独立していながら、それが一つの大きなカタマリとなって耳に迫ってくる。フィルイン・オタクの僕としては、この曲のアヒト・イナザワドラムは大好きですね。「delayed brain」と並ぶくらいに。ベースもいかしてるし、ひさ子のリード・ギターも印象的なフレーズ。いや、本当に完璧な曲だ。


シングル評のはずが、なんか「SENTIMENTAL GIRL’S VIOLENT JOKE」のことだけ書いてしまいましたね。表題曲「URABAN GUITAR SAYONARA」は言うまでもなくカッコイイ(PVは必見)です。三曲目「真昼間ガール」も、これぞナンバーガール!なスピード感のある曲。「真昼間から / 飛び降り自殺見ちゃった / アッ夏のかぜ すずしいね / スカートふわり」。なんと情景的な叙情的な素晴らしい歌詞であろうか。この頃(『SAPPUKEI』をリリースする前後)って、向井がノリにノっていた時期なんでしょうね。つまり、このクソ長い文章を要約すると、このシングルは買っておけ、ということになります。