くるり『 ロックンロール 』

mikadiri2004-02-12

曲を聴きながらドラムを叩く真似事をしてしまう癖があるんですよ、僕。太腿叩いてみたりとか、バスドラム踏んでみたりとか。そういうのありません? ないですか。まあとにかく、くるりの「ロックンロール」を初めて再生したときにその空ドラムをやってみたらですね、イントロのフィルインとシンバルが一致したんですよ。シャーンとかダカダッダカダっていう感じで、クリストファーさんと僕の呼吸が何故か呼応してしまいまして、もうそれだけで「クリストファー良し!」なんて思ってしまったんですね。過去のライブとか、トップランナーの映像とか見ても、「クリストファーさんって上手いんだけどくるりに合ったドラマーなのか?」って不安だったんです。その懸念が一瞬にして霧散しましたね。俺とフィルインのセンスが似てる、わかってるじゃねえかクリストファー! なんて思ってしまって。いやいや、石を投げないでくださいな。痛いから。何を言いたいのかというと、クリストファーのドラム最高、ってことなんです。
何はともあれくるりの新曲です。「ロックンロール」という直球なタイトルではあまり想像できないような曲調。ギター・リフが基本となっていて8ビートなところは確かにロックンロールですけれども、それだけじゃないんですよね。いろいろコードが動いている後ろで、Aをルートにしてリフが鳴り続けて、なんともいえない不協和音を生み出している。それでいてメロディーは雲ひとつない青空のように透き通って綺麗で。まったく、一筋縄ではいかないくるりらしいヒネリの効いた曲ですよ。文句なしの名曲。ブレイクか、ブレイクするのか! 


ちなみに初回特典のライブ映像DVD。「ワンダーフォーゲル」はクリストファーの物凄さを知らしめるために収録されたんちゃうんか、と突っ込みたいくらいドラムが物凄いことになってます。パワフルだ。あんな16ビート見たことない。で、「東京」。トップランナーで見た時はなんとも思わなかったんですが、同じアレンジでもこの日の演奏は凄い。さっきから「凄い」しか言ってませんが(笑)、まあしょうがない。何が違うんでしょうねえ。よくわからないんですけど、とにかくこのDVDに収録されている「東京」は一見の価値あり、ですよ。