The Dismemberment Plan 『 Change 』

高田馬場レコファンで発見、即買い。レコファンは基本的に値段が馬鹿高く、何の期待もしてなかったんですが、まさかディスメンがあるとは。もともと新品で買うつもりだったので、中古で見つけられたのはラッキーとしか言いようがない。ていうか売った奴一歩前に出ろ。
ディスメンをレビュー、というか紹介することというのは、とても難しいです。ピロウズみたいに「ギターロック」の一言で片付けられれば簡単なんですけど、ディスメンを簡潔に表現できる言葉なんてないわけで。ワシントンDCのシーンに全く精通してないので、「フガジがなんたら」とか他とからめることも出来んし。
面倒なので単刀直入に言うと、「傑作」。曲の完成度、アルバムの構成、おまけにジャケも、何をとっても完璧です。うすた京介的に言えば、「パーフェクトゥ!」ですね。一曲目「SENTIMENTAL MAN」から変則的ドラム&ベースが炸裂。ゆらゆら揺れる感じで実に心地よい。ギターのフレーズも、最低限の音数で最大限のカッコよさを演出しています。あっけに取られたまま二曲目「THE FACE OF THE EARTH」。大名曲。以後も曲間の空白無し(この繋ぎ方がこれまた巧い)で、どんどん続いていきます。もう飲み込まれるしかない。ボーカル、トラヴィスの歌声は決して演奏の盛り上がりに比例してヒートアップするわけではなく、淡々と、しかしメロディアスに曲へ華を添えます。8曲目「FOLLOWING THROUGH」からの畳みかけは凄い。凄い、という言葉はあまり使いたくないのですが、とにかく凄い。
うーむ、やはり上手く伝えられないです。とりあえず「聴け!」としか言いようがない。まえは『Emergency & I 』がいい、と書きましたけど、この『Change』もディスメン入門として優れてます。ああ、もうこの人たちが解散したなんて。気づくのが遅すぎた。ぼやいたところでどうなるもんでもないですけど。