ビッグコミックオリジナル

親父が毎号買っているので、手持ち無沙汰なときなどに借りて読むんですが、結構面白い漫画がいっぱい載ってますね。「大人が好んで読むような漫画はつまんないもんばっかじゃい!」とガキの頃は思っていたのですが、それは当然のことながら間違いでした。だいたい藤子ファンなんだから「ビッグコミック」系を否定してどうする。
懺悔はこのくらいにして。このビッグコミックオリジナル、僕が注目している漫画が二つあります。それは『PS-羅生門-』と、『弁護士のくず』という作品。前者は警察もので、後者は――まあ文字通り――弁護士もの、つまりどちらも専門職のことを描いた漫画なのです。もちろんそんなのは珍しくもなんともないんですが、先ほどあげた作品は少し他とは毛並みが違って、刑事ものとはいっても主人公が子持ちの女刑事だったり、弁護士とはいっても「俺がこの社会の巨悪を根絶するのだ!」なんて鼻息荒い正義感溢れる人じゃなく、腹黒な――またも文字通り――「くず」みたいな弁護士だったりする。不思議なことに、なんかそれだけのスパイスを加えるだけでぐっとリアリティーが増しているような気がするんですよ(後者は若干遊び要素が強いですが)。設定の妙、とはこういうことをいうんでしょうか。
と、この他にも楽しめる作品が多く、いつの間にか僕はビッグコミックオリジナルファンにもなっていたのであった。――やべえ、予告ページ見てみたら、次号に『高橋留美子劇場』が載るみたいですよ! 嬉しい。ずっと待っていたのですよこのときを。楽しみです。