PIXIES「Debaser」を勝手に訳してみる

pixies debaser 意味」で検索してここにたどり着いてしまった方がいらっしゃるようです。辞書くらい引いて頑張ってみようぜ、と進言したいところですが、ピクシーズの歌詞は割と――というかかなり意味不明なものばかりなので、普通に訳したら暗号になってしまうんですよね。訳したところで何通りにも解釈できるだろうし。「debaser」ってのは「debase」が転じた名詞でありまして、「debase」ってのは「価値を低下させる」とか「堕落させる」とかそんな意味で(適当)、つまり個人的に「debaser」は「駄目人間」と訳すのが正しいのではないか、と考えております。
さて肝心の歌詞のほうですが、まずは原文を載せてみましょう(著作権? 引用ということで見逃してくださいな偉い人)。

got me a movie
I want you to know
slicing up eyeballs
I want you to know
girlie so groovie
I want you to know
don't know about you
but I am un chien andalusia
wanna grow up to be a debaser

ぶっ飛んでるな(笑)。で、次に僕の個人的な訳を。間違っていても責任は取りません、あくまで僕の「こんな感じだったらカッコヨクナイスカー?」という希望が入り混じった訳です。

映画を見たいんだ
わかるだろ?
目玉をスッパリ切ったりさ、
女の子がいっぱい出てきてイカシたヤツさ
お前のことは知らないけど
俺はアンダルシアの犬さ
俺はなりたい、誰からも相手をされない人間に

やっぱりぶっ飛んでるな(笑)。デブ爆発という感じです。「価値のないものになりたい」なんて言いながらも、「I want you to know」(お前に知って欲しい)なんて連発しているあたり、相当屈折した歌であるといえるでしょう。全体的にあんまり考え込んでも仕方がないので直感で押し通しました。「slicing up eyeballs」ってのはもちろん、シュルレアリスム映画の傑作「アンダルシアの犬」の有名なシーンから引用してるんでしょうね。満月に一筋の雲がかかっていく映像と、鋭いカミソリで目玉をぶった切ってる映像がクロスするシーン。結構トラウマになりますよ。それ以外にもとにかくわけのわからん象徴的なシーンばかりが連続するこの映画(シュールなんだから当たり前ですけど)、ピクシーズファンならば一度は見るといいかもしれません。「debaser」のイメージが少し変わるかもしれませんよ。
しかしこの曲はとんでもなく名曲ですな。もしかしたら生で聴けるのかもしれないんですよね。ああ、やっぱりフジロック行きたいので誰か融資してー。ええーい、金だ、金をくれー(俗物くん)(欲ばり)