村上龍希望の国エクソダス』を読みながらビーチ・ボーイズの『PET SOUNDS』を聴いていたら、唐突に「お前は本を読んでいる場合じゃない」という天の啓示が聞こえてきたので、とりあえず着ている服を脱ぎ、いや脱いでどうすんねんと独りツッコミを入れて服を着、ばたばたと廊下を駆け抜け、靴を履くか履かないかのうちにドアをバーンと開け、ちょっとつまづいたりしつつ、自転車をチャリチャリとこいでブライアン・ウィルソンの『SMiLE』を買ってきました。今さら、です。でも音楽を聴くのに今さらもクソもないのです。素晴らしい。美しい。輝いてる。金欠を理由にこのアルバムの購入を見送っていた過去の自分をマウントポジションでくすぐってやりたいです。泣くまでくすぐる。失禁するまでくすぐる。もう何もかもわからなくなって笑うしかないってくらいまでくすぐる。スマイル。