イッツ・ア・スノー・ロマンス

雪が積もってるじゃないの。寝込んでて知りませんでしたよ。白いねえ。まるで今の僕の顔面みたいに白い。サナトリウミング・ロマンチッキング・景色んぐ。なんだこの造語。しかし僕が風邪をひいて寝込んでるときに限って降らんでもいいじゃないですか。僕は雪の中を独りうろつくのが大好きでして、今のこのような体力状況でなければ、いそいそと部屋から這い出し、煙草でもふかしながら(もちろん、携帯灰皿を持ちますよ)、「イッツァスノーロマンス」とか呟きながら幼女に生暖かい目を注ぎ、即座に連行されているに違いないんです。あれ。とにかく僕は夢見がちな人間だということですよ。雪は好きです。でも、幼女はもっっと好きです。あれ。まだ熱あるのかな。36度。あれ。
先ほどバイト先の先輩が来訪し、「どうせ貴様はインスタントラーメンヌしか食ってないのであろう」と僕の現状を的確に言い当てられまして、「いえ、インスタントゥラーメンヌ以外にもカントリーマアムとか食べてますよ」と僕が答える前に、「ホレ」と、ありがたいことに、インスタントゥではない食品を持ってきてくださいました。急に二日もバイトを休んでしまって迷惑をかけどおしなのに嬉しいことです。僕がノンケでなければ喜んで穴を献上するのですが、その感謝の方法は間違っている、と頭の隅っこで誰かが言うので、普通に「ありがとうございます」とお礼を言って、食料を頂きました。僕は恵まれているなあ、と思いました。美味しゅうございました。