仮面ライダー響鬼

斜め上の設定や変なギターに惑わされるな。これは素晴らしいドラマだ。と、僕は物凄く主張したい気分なのであります。いいじゃない、とてもいいじゃない。とってもいいじゃない。今週の見て、感動――とまではいかないけれど、なんとなく「いいなあ」と思いました。戦闘シーンだけとかじゃなくて、全体的に、ドラマとして良く出来てます。でも一般的には、「仮面ライダーとして見ても変」みたいな感じでネタ的番組として捉えられてるんだろうなあ。歯がゆい。若人よ、表層に踊らされるな。いや、表層だけ見ても素晴らしいと思うのですけどね、「幼児番組だから」だとか、「太鼓だし」とか、「ギターで敵を倒すってぶっちゃけアリエナスwwwwww」とか、そういった短絡的な理由でこの番組を敬遠してしまうのは、とても、とてもとても勿体ないと思う。
とにかくヒビキさんはじめ、俳優達の演技がしっかりしているあたりが、「ドラマ」として成り立たせてる最大の要因でしょう。明日夢くんって、地味に滅茶苦茶演技巧いですよねえ。俳優自身が持っている(というか、俳優を一目見て『あっ、こいつこんな感じかな』と視聴者が抱く)イメージを変に曲げないキャラ立てがうまくいってるのかな。戸田山さんとか馬鹿力ヘタレな感じがとても出ているし、斬鬼さんなんて中の人の名前からして「渋」の字が入ってるし、威吹鬼さんもそのまんまサワヤカ野郎だし。みんなカッコつけてない。何より明日夢くんのお母さんがとても良い感じ。明日夢くんの部屋のシーン、あの空気の読めなさは素晴らしい。とっても「お母さんっぽい」。この番組における最萌えキャラはお母さんだと思う。思うっていうか、最萌えキャラはお母さんである。断定である。反論は許されない。
さて戦闘シーンですが、先週の感想で「斬鬼さんと同じことをやったのでは面白くない、どうせなら早弾きで敵を殺せ」といった要望を書きました。で、ちゃんと戸田山さんは自分の持ち味を出して敵に立ち向かってくれたのですが、ギターの握り方をアバンストラッシュ系にするという微妙な変わりよう。少し期待はずれ。しかし肝心のキメシーンでは、斬鬼さんの「ギャアアーーーン」ではなく、「ジャジャジャジャジャジャ」というパワーコードバッキングを披露。斬鬼さんより歯切れ悪い。なんという微妙さ。素晴らしい地味さ。笑った。そして裸族。これで「キャー」とか言ってる腐女子の姿が目に見えるよう。しかしこれは腐女子ウケを意識したものではないと僕は思います。戸田山さんのキャラを立たせるには必要であったでしょう。いいじゃない。


で、エンディングテーマがまた毎回毎回響いてくる。いいじゃない。ほんと。