アルプスの少女怪人


ヴィンランド・サガ(1) (講談社コミックス)


幸村誠の新作『ヴィンランド・サガ』の第1巻を購入。「多少高くなってもいいから新書サイズじゃなくて大きめで出してほしいナァ〜☆ミこれアタシからのオ・ネ・ガ・胃」という僕のささやかでかつあざとくかつ愛くるしさマックスの願い(つまり『プラネテス』と同じ仕様にしろ、ってことですね)は無残にも跳ね除けられ、他の少年マガジンコミックスと同じサイズでの発売です。しかし、まあ、カラーページは再現されていたので及第点でしょうか。若干展開は遅いものの、ドッシリと地に足がついている良作なので、是非読んでいただきたいところです。ただ、某集英社の某ジャンプとかだと速攻で打ち切られる類の漫画ですから、「少年漫画」を求めると痛い目をみるかもしれません。痛い目見るとしてもたかが400円かそこらなので是非読んでいただきたいところです。さっさと書店へ走っていただきたいところです。夏バテを防ぐためにも日頃からの鍛錬が重要です。だからさっさと書店へ時速10キロで走っていただきたいところです。断っておきますが僕は講談社の回し者ではありませんし、社員でもありません。無職です。幸村先生の親族でもありません。ミカヂリです。


鼻兎(1) (アッパーズKCDX) 鼻兎(2) (アッパーズKCDX)


今日買ったわけではないのですが、小林賢太郎の漫画『鼻兎』も読みました。面白いんだけど値段が高いです。鬼のように高いです。ふと思ったのですけど、「鬼のように」とは「とにかくすげえ程度で」という意味合いで使われる現代的慣用句で、僕は自然に使ってますし、おそらく外で使ってもある程度は通じる言い回しでしょう。しかし何故「鬼」なのか。鬼は怖くて強いからでしょうか。でも鬼が島の鬼は桃太郎とか犬とかキジとかモンキーとかに侵攻されて敗北してしまってます。大して強くない。桃太郎とか犬とかキジとかムァンキーとかのほうが強い。それならば「鬼のように」よりも「桃太郎とか犬とかキジとかムォンキィとかのように」と言ったほうが、より「とにかくすげえ程度」を聞き手もしくは読み手に伝えうるのではないでしょうか。でもその桃太郎とか犬とかキジとかça luiとかでさえも、おそらく全裸で街中を闊歩しているポッカコーヒーのキャラみたいな顔したおじさんに出会ったら裸足で逃げ出すでしょう、んでそのネイキッド・ポッカ・おじさんはというと、街中で鬼を見かけたら一目散で逃げ出すでしょう。三すくみ。三つ巴。結局「鬼のように」という言い方が一番短くて使いやすいので広まったわけですね。これであなたは少しだけ利口になった。いま夏が来て君は利口になった。