「ゲームおもしれー」を究極的に婉曲表現してみよう

ここ数日、プロ野球の話題しか更新していないことには理由がありまして、どんな理由か、簡単にご説明いたしますと、隣町の公園の砂場で三歳児が鼻くそほじりながらこしらえた山よりは高く、自転車の車輪が引っかかったら車体ごと横倒しになることはないけど結構危ないから気ィつけなあかんぞボウズ、と街のおっさんに注意される道端の溝よりは深い理由なのでございまして、つまりゲームばっかりやってて更新にまわす時間がない。『女神転生』シリーズなどで有名なアトラスというゲーム会社から発売されている『九龍妖魔学園紀』が全ての元凶であります。僕の時間をこれでもか、これでもか、というくらいに食い尽くす魔性のゲームでございます。ゲーム、という言葉が、日本語の「迎夢」から生まれたことは、言語学会のみならず歴史学会、さらには民俗学会でも昨今注目されはじめてている説でありますが、


(番組の途中ですが註:今日も室温が体温を超えており、脳が正常に作動してません)


その学説がヤナギダクニオ的に是であるか否であるかは置いておくとして、まさに今、迎夢に興じている僕は夢心地、めくるめくワンダーワールドに歓迎されておるわけなのであります。ああ、迎夢。素晴らしきかな迎夢。美しきかな迎夢。僕のようなOtakkyな人間がこのようにゲームゲームと騒いでおりますと、どこからともなく現れた黒服集団が僕のことを指差しながら「ゲーム脳ゲーム脳だ危険だ危険だ先生に言ってやろ」とわめきちらします。ハハッ、わめいておけばよろしい。ゲーム脳? くうだらない。まったくもってくうだらない。だいたい「ゲーム」て。大和の心をお忘れか。身はたとえ、武蔵の野辺に朽ちぬとも、とどめおかまし大和魂。そう辞世を叫んだ偉人のことをお忘れか。ゲームじゃない、迎夢。あの味気ない「ゲーム脳」とかいう言葉も大和変換を施せば即座に雅化して「迎夢悩」。ああ、なんと悩ましい。僕から時間を奪い、しかしそれ以上の快楽をもたらす迎夢。迎夢悩ましい。迎夢はいと悩ましきかな。係り結ぶと、迎夢こそいと悩ましきけれ。僕は今日も夢に迎え入れられ、そして僕自身も夢を迎え入れ、究極のインドア・インタラクティブ・ライフを実現すべく、テレビジョンに映し出される別世界に旅立つのであります。