スクービードゥー『SCOOBIE DO』



まだ感想を書くほどまでには聴き込んでいないのですけど、とりあえずいいアルバムであることを皆様にお伝えしておきたくて筆をとった次第でございます。いいアルバム。なんてったってセルフタイトル。なんてったってセルフタイトル(二回)。先日書いたように17曲入りの、数字だけ見ると大作です。しかし聴いてみると、「大作」とは思いません。「17曲も再生されたの?」という感じでサラリと聴けます。だからといって中身が薄いわけではない。むしろ濃い。彼らの基本音楽性は「ファンク」であって、「ファンク」ってのは「ソウル」であり、「ソウル」とは魂ですから(超オレ理論)、薄いはずがありませんね。前作、前々作は濃すぎて「希釈せいや」と言いたくなったものですが(もちろんド濃いのも素晴らしくカッコイイ。でも売れるかっていうと……)、今作は力が抜けて、ギターの音もいい具合に軽くなり、「これぞファンク!」といえる曲は減った一方で、リラックスして身体を揺らせる曲が目立つように思えます。演奏力があることで調子に乗って曲を間延びさせたりすることなく、あくまで鳴らすのはポップ・ソング。うむ、これまさにソウル・ミュージックだ。
今のところ僕のお気に入りはM3「Disco Ride」(ダンス!)、M4「Star Dread」(ブレイク!)、M6「Believer」(メロウ!)ですね。ライムスターをフィーチャーしたナンバーも良いのですが、スクービーの良さは言葉より音楽で僕らを躍らせてきたところだと思っているので、やはりスクービーが鳴らしてるサウンドに殊更反応してしまいます。メッセージ性をもっともっと音楽で発してほしいなあなどと贅沢な注文をつけちゃったりして。
まだまだ聴き込みますよ。さあモニターの前の君も! Get the funk up!