控え選手もチームの一員

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田口壮選手が所属するセントルイス・カージナルスが、ナショナル・リーグ優勝決定戦で勝利し、ワールド・シリーズへとコマを進めました。おめでとうございます。今シーズン、ずっと彼の日記を読んでいて、ずっと彼に勝手な親近感を抱いていたという、少し中途半端なファンですけど、とても喜ばしいことだと思います。しかしワールド・シリーズ出場チームの一員だというのに、田口選手への評価が思うようにあがらないことに少しイライラしたりもしています。リンク先の日記中で、

渡米してからのこの3年間は、決して平坦な道程ではありませんでした。何度もマイナー落ちし、やっとロースターに入っても、先発ではなく、ベンチに座っていることがほとんど。

それに対して「もうちょっとがんばってくださいよ」と声を掛けてくる人もいて、顔で笑っていても、正直、苦い思いをさせられることもしばしばでした。


と田口選手自ら心中を語っていますが、このような「先発出場しないと駄目」みたいな空気はどこから来るのでしょうね。もちろんレギュラーに定着して活躍し続けるのも素晴らしいことです。しかし、野球はその9人だけでやるものではなく、それをサポートする役目の選手も必要なわけですよ。守備固めや、ここぞという代打などなど。試合の流れを変えるために、そういった選手は絶対に欠かせません。その重要性を無視して、「田口微妙だよね」みたいなことをさらりと言ってしまう人を見ると、トロンボーンを高速でピストン運動させながら喝を入れたくなってきます。投手のほうに目を向けてみても、あいかわらず「中継ぎは微妙」とする風潮があったりして(最近は日本代表騒ぎもあって、ちゃんと“裏方的”選手にもスポットが当たっていますけども)、やっぱりトロンボーンを駆使して目を食いしばらせたくなります。メジャー枠に残るということがどれほど大変なことなのか、ちょっと考えていただきたいところ。イチローや松井はレギュラーでバリバリとんでもねえ活躍をしてますけど、ぶっちゃけ奴らは異常です。変態です。