週刊少年ジャンプ

武装錬金のないジャンプというのは、いってみりゃあアレですね、リッケンバッカーを持ってないポール・ウェラーっていうか、サングラスつけるの忘れたリアム・ギャラガーっていうか、マルボロを吸わないキース・リチャーズっていうか、自転車に乗るヘルズ・エンジェルスっていうか、猫背じゃないミッチ・ミッチェルっていうか、「オーイエー」って叫ぶ山中さわおっていうか、千のナイフを胸に刺さないグレイっていうか、まあそのような感じで、なんか物足りない。物足りないというより、「お前それは違うだろう」と逆転裁判的良姿勢で指摘したくなる。どうでもいいことですけどね。武装錬金ほど一般的人気を獲得していない漫画が定期的な休載を貰っていいのだろうか。その辺にも武装錬金がイマイチ伸び切れない理由があるような気がする。

アイシールド21

ここ最近のアイシールドは、とても気持ちのよい少年漫画っぷりで素晴らしい。団体競技もののスポーツ漫画はこうでないといけませんね。試合と試合のあいだにこうやってチームメイト同士の絆を描写していくと、勝ち進んでいくにつれてこっちも感情移入度合が高まりますし。「アイシールド」という作品の核になるであろう存在にも近づいてきましたし。燃える燃える。

デスノート

ヨツバ編も別につまんなくはないんですけど、どうもこの作品のキモであった「テンポ」をないがしろにしすぎているような気がする。前々から台詞が多い漫画ではありましたけど、最近あんまり読む気にならないんですよね、長台詞を。サンデーでも「名探偵コナン」を華麗に読み飛ばすほどの僕ですから。どうもヨツバ側に魅力的な人がいないんですよね。ま、今週のミサたんとの面接で結構面白い問答とかありましたけど、結局誰が誰なのかというのをわかってないのでキャラクターへの愛着が湧くまでには至らない。まずはヨツバの人たちの顔と名前を一致させねばならないようですね。ええと、あのハゲはヘンリー・コトーですか?(コアなプロ野球ダメ外人ファンにしかわからない) 夜神父が何事かをやらかしてくれるのをひたすら待ちます。

銀魂

こういうのいいなあ。ドタバタコメディ。やはり銀魂の魅力は『らんま 1/2』的な、深いことを考えずに楽しめるところにあると思います。妙な教訓はいらねえ。ちょっと前の「あれはサムライの目だ」って奴、あれはかなり「らしくない」と思いましたし(あれもギャグならば僕の読み違いですけど)。作者は真面目路線だと少しズレてしまうようなので、小ネタ満載のネームで押し通すというスタイルでいったほうがいいと思います。ま、なにはともあれ笑った。神楽はいいキャラです。

ピューと吹く!ジャガー

ポギーが出てくると無条件で面白いというのがこの漫画の特徴ですが、今週もそうでした。「日に焼けた皮のむけたやつを カニにはってどうする」というポエムで完全にハートを掴まれてしまったポギーファンの僕は吹きっぱなしですよ。ポギー素晴らしい。こういうキャラを作ってみたい。悲惨ポエムはもはや貫禄の域ですね。うすた京介得意の、「最後の一行以外全部前フリ」ポエム、素晴らしい。