ラーメンズ


ラーメンズ The Box Set of Four Titles Rahmens [DVD]

ラーメンズ The Box Set of Four Titles Rahmens [DVD]


暇さえあればラーメンズのDVDを見てます。僕は無職で暇以外の時間が無いのでつまり四六時中ラーメンズ見てると言っても過言ではありません。今日も午後四時から六時まで四六時中見てました。いやはや面白い。なかなか飽きがきません。この歳までラーメンズをスルーしていた自分がとてつもなくアホウに思えます。マジで僕は母の(自主規制)から産まれた子供ではなく、アホウドリが風呂敷に包んで運んできた子供なのではないか。それくらいアホウに思えます。二日前の出来事ですが、帰り道の途中、鉄製のフェンスにカラスが止まっていて、そこは道も狭く、ああ逃げられねえ、回り道もめんどくせえ、でもカラスこええ、こいつ俺が横を通過した瞬間にバサバサいい始めんじゃねえかチクショー、なんて思いつつビクビクしながらカラスに注視してたんですが、奴め、僕と目が合ったのに無視しやがりました。「アホー」と鳴きもしない。フン、と目をそらしただけ。これはこれで悔しい。鳥類め。なんだそのクチバシ。強いつもりかこのやろう。クチバシを叩いて渡ってやろうかこのやろう。そう心の中で毒づいても、カラスは僕の存在に気づいてくれません。つまり僕はカラスに「アホー」と言ってもらえないレベルのアホウだったのでありました。
何が言いたいのかよくわからなくなってきた。つまりラーメンズは面白いですねということです。どの辺が面白いのか説明すると、それ即ちネタバレに繋がってしまうので、歯がゆい。あとさっき酒のツマミに食ったスルメが前歯の隙間に挟まってるのでこれも歯がゆい。歯がゆくてイライラするので、ストレス解消の意味も込めて、とりあえずこのBOXに収められてる4枚のDVDの中からお気に入りコント名をここに記しておこうと思います。合わせて少しのコメントを。ネタバレになる恐れがありますので、未見の人は回避したほうが賢明だと思われます。ああ、小林賢太郎になりたい。


「斜めの日」(『椿』)
“だろうが、だろうがよー” 片桐仁のキャラクターはやはり重要ですね。
日本語学校アメリカン」(『椿』)
“アマックス・ア・シャロウ” 死ぬほど笑うとともに感心してしまう、珠玉のバカコント。
「悪魔が来たりてなんかいう」(『椿』)
“辛かった……” 入り込んでしまった時の小林賢太郎を前にすると、さすがの片桐仁も影が薄くなってしまいますね。
「バースデー」(『鯨』)
“基本的にはお前が悪い” これも完成度にビックリするコントでした。ラーメンズ両人の魅力が存分に堪能できる。
「絵かき歌」(『鯨』)
“ガンガン言ってくんのー、マジ死んでくれってカンジ” かなりお気に入りの一本。
「アカミー賞」(『鯨』)
アメリカンジョークが大好きな僕にとってはたまらない。そこかしこに撒き散らされる小ネタ。何回見ても新しい発見がある。
「器用で不器用な男と不器用で器用な男の話」(『鯨』)
“ねーよそんな国” 小林賢太郎の恐ろしさがビシビシと伝わってくる、『鯨』の中でベストコント。片桐仁もいつも以上のテンションで突き進んでいるというのに、小林の卓越した演技力(演技力っていうのかな、これは。コント力か)で片桐が霞んでしまう。まあ片桐が演じているのは「バカなフリした常識人」なので、霞んで正解だとは思うのですけれども。
「現代片桐概論」(『零の箱式』)
“いつまでもコンパコンパじゃダメなんだ” 爆笑オンエアバトルのDVDにも収録されてますけど、それよりも時期的に前のバージョンなのでしょうか、かなり荒削りです。しかし、舞台の上で立ち続けるだけで人を笑わせる片桐はやはりインパクトありますね。
日本語学校(フランス篇)」(『零の箱式』)
“ジュテーム” FLASHでも有名な「日本語学校」ですが、やはり小林賢太郎が喋ってる姿を見ながらだと違いますね。すげえ笑った。しかし日本語学校シリーズは返す返す面白い。発明ですよね。
「音遊」(『雀』)
小林賢太郎のノリツッコミでラーメンを吹き出した思い出があります。ラーメンズに限らず、お笑い系の映像を見るときにモノ食ったり飲んだりすんなって話ですけれど、なんか食ったり飲んだりしちゃうんですよね。挑戦っつーか。かなり負けるけど。
「プレオープン」(『雀』)
小林が全部持ってっちゃってます。何回見ても笑う。
「男女の気持ち」(『雀』)
“ゼッタイ綺麗になってやる” 『雀』という公演はかなり小林賢太郎が前面に出ていまして、この「男女の気持ち」でも彼が暴走してます。片桐の影の薄いこと薄いこと(あくまで、個人的に)。小林による「CD」の発音で、再度ラーメンを吹いた。というか鼻の穴に麺が入り込んだ。面白すぎる。あと歌が普通に巧すぎる。なんなんだほんとに、小林賢太郎という人間は。異次元の才能。

いやはや、ほんと凄いわ。ほぼ全てのコントがお気に入りですもの。早くもう一つのDVD-BOXを買いたい――のですがお金がないのでお前ら募金活動して僕に一万円くださいさあ早くください迅速にください税込み一万五百円だぞ間違えんなよごめんなさい。