臓物がいいねと君が言ったから

さて今日である。何が? と首をかしげた御大は今すぐその首を垂直状態へと戻せ。この御バカモノ。戻したら新聞のテレビ欄を凝視せよ。それでもかしげちゃいますか。それはそうかもしれないねー。『武装錬金』のテレビアニメが今日の深夜1時からテレビ東京で放映されるだなんて、誰が覚えているというのか。僕だって今日、バイト中に納品された『るろうに剣心』完全版のオビを見るまで綺麗さっぱり忘れていました。ドモアリガトルロウニケンシン。正直、武装錬金に入れ込みまくってた頃から時間が経ちすぎていて、「さあテレビアニメで次郎さんが見れるぞう!」「さあテレビアニメで脳漿という単語が聞けるぞう!」「さあテレビアニメで福山芳樹の歌声が聴けるぞう!」というふうには盛り上がれませ――いや、なんか書いてたら盛り上がってきた。そう、福山さんが主題歌を歌うのですよね。この選択はグッドジョブすぎて困ります。問題は曲自体のデキなのですが、JAM Project的な「漢まっしぐら」路線でいかれると「か、漢だ」と思ってしまうので、福山さん作曲のちょっとした優しさが混じってたりするロックナンバーだと嬉しい。というか「突撃ラブハート」とかピッタリじゃないか(福山さん作曲ではないけれど)。まあ武装錬金的には「か、漢だ」路線でもなんら問題はありませんけどね。福山さんが主題歌担当ということは、アニメオリジナルエピソードではカズキがホムンクルスに対して歌を唄い始めるに違いない。「人を食う前に俺の歌を聴けー」とか何とか言って。デカルチャー! と叫ぶ斗貴子女史。戦地で爆死しかけるガムリン剛太。花束をなかなかカズキに渡せないパピヨン。「これぞ錬金美……」とか呟くブラボー。残念なことに皆、あまり違和感がない。たった一曲のロックンロールが明日に響いていく。