2007年私的重大五大ニュース

先ほど今年の抱負を自宅で表明した。今年とはもちろん2007年を指す。毎年毎年抱負抱負だと元旦あたりに皆が皆一様にざわついて、三が日を過ぎると「抱負とはなんぞや」と自問することすら忘れてしまう。僕の生活に身近なようで実はとっても遠い、それが抱負だ。実現できたためしがない。豊富な包皮をもってデリケイト・スティックを覆い隠す偉業は常日頃から実現しているのだが、こと抱負となると、元旦に立派な目標を立てたとしても「まだあと365日あるから明日」などと考え、一月二日には「たこをあげるのが忙しいから明日必ず抱負」、三日には「おしょうがツー。プスクスー」。もう忘れてる。抱負のことなんて頭の片隅にすらない。あれほどきらきら輝いていた抱負がもう捨てられた。万が一何ヶ月後かに抱負を思い出したとしても、時既に遅し、抱負はプンプン怒ってそっぽ向いている。そして「バカっ」とアニメ声で悲しげに吐き捨て全速力でどこかへ去っていく。行かないで、なんて言っても無駄だ。そう、彼女を遠ざけたのは僕なのだ。抱負。ああ。負けを抱くと書いて抱負。
彼女の笑顔を取り戻すために僕は今年の抱負をついさっき決めた。制限時間は残り12時間をきっている。これならば、「今日はちょっと乳首がうずくからまた明日」なんてほざく余裕はない。死に物狂いで、血眼になって、抱負実現のために邁進しなければならない。しかし焦っては空回りしてしまう。ホー・ホー・フー、というラマーズの呼吸法を駆使して気を落ち着かせる。抱負、そう、ついさっき小便をした僕は、そのときハッと「今年中にもう一度小便を放出する」と決めたのだ。誓ったのだ。もう一度彼女に、アニメ声で「バカっ」と、しかし笑顔で言ってもらうために――僕は空っぽの膀胱を揉む。痛む。構わない。ホー・ホー・ニョー、という新手の呼吸法も駆使する。出す。絶対に出す。僕が僕であるために


尿意が到来するまで、僕の2007年重大五大ニュースをお楽しみください。「十大」じゃないと「重大」と並べる意味がないのですけれど、こんなちっぽけで壊れそうなものばかり集めてしまう人間に、十もニュースがあるはずないのです。

プロ野球横浜ベイスターズ古木克明選手、トレードでさようなら

これは笑った。なかなか契約更新しないな、もしかして……とは思ってましたけど、本当にトレードされるとは。松坂世代のドラフト1位なのに容赦ない。内野ゴロを捕球してファーストへ投げようとしたらすっころんだり、お立ち台で「子どもの日に打ててうれしい」みたいなことを5月4日に発言したり、「石井琢朗」を「石井豚朗」と書き間違えたりと、色とりどりの変な伝説を残した人ですが、2002年後半に彗星のごとく現れて打ちまくってたときは本当にドキドキしました。もう横浜のユニフォームを着た彼を見れないのは寂しいですが、新天地オリックスで打撃フォームが固まるのを期待してます。というかアホウな補強ばかりしているオリックスは来年かなり面白そうです。機会があったら見に行こうと思います。

僕、XBOX360を買う

まさか毎日据え置きゲーム機の電源をつける生活が再びやってくるとは思いませんでした。もともと次にゲーム機を買うとしたらXBOX360、と漠然と考えていましたが、清水の舞台から飛び降りてよかった。ゲームばっかりやってるわけにもいかんのですが、日々の生活に確かないろどりを与えてくれています。次世代ゲーム機、っつーとグラフィックのことばかり取り沙汰されて「中身には変化ないんだろツマンネー」みたいな印象が一般にあるように思えますが、XBOX360は違いました。見た目も中身も次世代感バリバリです。なにがどう次世代なのかは長くなるので書きませんけれども。『あつまれ!ピニャータ』も『デッド・ライジング』も『ロスト・オデッセイ』もどれも面白い。日本では悲劇的に売れてませんが、ソフトはたぶん今後も出るので安心してます。たとえ今現在発表されているラインナップで打ち止め、ってことになっても問題ないくらい遊びたいソフトがありますしね。はてなのIDと同じ名前でやっていますが、もしオンラインで見かけたら優しくしてください。でも滅多にネットには繋ぎません。希少動物。というか「が」が多い。汚い日本語であることよ。

僕、齢26にしてライブで泣く

先日、12月7日に渋谷AXで行われたピロウズのライブでの出来事。ライブ見て「涙ぐむ」くらいまでは何度も何度もありましたけれど、普通にボロボロ泣くっていうのは初めてでした。でも仕方ありません。「Ninny」と「Beautiful Picture」、ピロウズナンバーの中でも僕が特に特に思い入れのある二曲が連続で演奏されたんです。しかもライブで聴けることは無いだろうなあと諦めかけていた曲たち。耐え切れるはずがない。

僕、齢26にしてサッカーの面白さに気づく

去年まではゴールシーン以外別にどうでもいいくらいの最悪な見方をしていましたが、2006年ドイツワールドカップチェコのゲームを偶然見て、あれっ、これってエキサイティングじゃねーかと思ったのがきっかけで、今年になって本格的に興味を持ちました。スポーツも音楽も学問もなんでもそうですが、「仕組み」というか「システム」を理解できるようになると、急激に面白くなりますね。サッカーというのはピッチ上に「空間」を作り出したりそれを埋めたりすることに選手が色々がんばるスポーツ、と僕は勝手に思ってます。だから中盤でこねくりまわしたりするのね。EURO2008チェコがどこまで行くか楽しみです。

僕、五個目のニュースが特にない

来年もどうぞよろしくお願いします。尿意はいまだきません。就寝時間が迫っております。